不体裁ふしだら)” の例文
旧字:不體裁
津田にとついで以後、かつてこんな不体裁ふしだらを夫に見せたおぼえのない彼女は、その夫が今自分と同じへやの中に寝ていないのを見て、ほっと一息した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
世間の人は、議会の不体裁とか、議員の不体裁ふしだらとかを挙げて、動もすれば多数政治の醜穢を云々する。無論多数政治にも訓練を加えざれば幾多の弊害を生ずるは免れない。