“黐木坂下”の読み方と例文
読み方割合
もちのきざかした100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黐木坂下もちのきざかしたに鍋島穎之助えいのすけという五千石の寄合よりあいが住んでいたから、定めてその邸であろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
建碑の事がおわってから、渋江氏は台所町の邸を引き払って亀沢町かめさわちょうに移った。これは淀川過書船支配よどがわかしょぶねしはい角倉与一すみのくらよいちの別邸を買ったのである。角倉の本邸は飯田町いいだまち黐木坂下もちのきざかしたにあって、主人は京都で勤めていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)