“鳶職”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とびしょく60.0%
とび20.0%
とびしよく20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の刑期は三年でまだあと二年の月日をあましていた。彼も東京にいたのだった。鳶職とびしょくであった。しかし足場からちたことがあって、足を痛めてからその職も休んでいたようであった。
その人 (新字新仮名) / 小山清(著)
鳶職とびというのを思うにつけ、学生のその迫った眉はたちまち暗かった。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鳶職とびしよくである人一倍弱氣で臆病な亭主も、一刻も速く立退いて行つて欲しいと泣顏べそを掻いて、彼等にそれを眼顏でうつたへた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)