鳳翼ほうよく)” の例文
そして左には黄蓋こうがいの旗じるしが見え、右には韓当の船が並び、その陣形は、あたかも鳳翼ほうよくを開くように迫ってきた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若い勝豊は、こういう風に、早や秀吉の鳳翼ほうよくいつくしまれ、身は、柴田勝家の養子にして、心は、すでに秀吉のものだった。養父勝家を思う以上、秀吉にふかく帰依きえしてしまった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)