“鱈腹”の読み方と例文
読み方割合
たらふく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ずうずうしい彼は、ひとの振舞い酒を遠慮なしに鱈腹たらふく飲んで、もういい心持に酔った頃に、かれを誘った旅の男は小声で云った。
半七捕物帳:14 山祝いの夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
羽州山はまた泣き出しさうな顔をして、その金包かねづつみを受取つた。そして栃木の出世にあやかるやうにと言つて、鱈腹たらふく飲んだり、食つたりした。
「わッははは。軍師が違うわ。うしろ楯におつき遊ばす軍師がお違い申すわ。夜食に芋粥いもがゆでも鱈腹たらふくすすって、せいぜい寝言でもかッしゃい」