“魚野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うをの50.0%
うおの50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一年ひとゝせむ所のざいにて魚野うをの川のほとりに住む人、井をほりしにはらゝごの腥なるをほりいだせし事ありしと、友人いうじんがかたりき。はらゝご生化せいくわするを漁師れふしのことばにはやけるともみよけるともいふ。
我が隣駅りんえきせきといふ宿しゆくにつゞきて関山せきやまといふ村あり、此村より魚野うをの川をわたるべきはしあり。流れきふなればわづか出水でみづにも橋をながすゆゑ、かりつくりたる橋なれど川ひろければはしもみじかからず。
えのき屋敷」と呼ばれるその家は葉川村の段丘の上にあり、ほぼ南北にのびる越後街道えちごかいどうと、魚野うおの川が眺められ、白い土塀をまわした広い屋敷の東南の隅に、樹齢五百年以上といわれる榎が
榎物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)