“魅込”の読み方と例文
読み方割合
みこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旦那、魅込みこまれたようにあとびっしゃりをしながら、いやだ、神さまへお初にお目にかけるもんだから、途中で開けることはならないッて申しやす。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
旦那様は、魅込みこまれてらっしゃる! 恐ろしいこんだ……恐ろしいこんだ! 旦那だんな様、決していらっしゃっちゃなりましねえ……命はごぜいましねえ!
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
こうなると、猫は気が狂ったのか、さもなければ薄雲を魅込みこんだのだろうと云うことになって、主人は脇差を持って来て、猫の細首を打ち落とすと、その首は風呂場へ飛び込みました。
半七捕物帳:67 薄雲の碁盤 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)