高野長英たかのちょうえい)” の例文
もう一つは真の開国派で、ふるくは安藤昌益あんどうしょうえき、佐藤信淵のぶひろから、渡辺崋山かざん高野長英たかのちょうえいを経て、ペリー来航当時は佐久間象山さくまぞうざん、橋本左内などがその代表者であった。
黒船来航 (新字新仮名) / 服部之総(著)
門弟四千名、その中からは、高野長英たかのちょうえい大村益次郎おおむらますじろう清浦奎吾きようらけいごというような人々が出ていることも、もちろん特筆すべきであるが、それよりも驚くべきは、四千名というその数である。
淡窓先生の教育 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
かの渡辺崋山わたなべかざん高野長英たかのちょうえいの芝居「夢物語盧生容画ゆめものがたりろせいのすがたえ」を上演した時であった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
土生玄磧はぶげんせきを鎖攘する。後には渡辺華山わたなべかざん高野長英たかのちょうえいを鎖攘する。その結果はと言うと、日本国じゅうを実に頑固がんこなものにしちまいました。外国のことを言うのも恥だなんて思わせるようにまで——
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)