騰上とうじやう)” の例文
道は一苑を過ぎて、巖壁と激流との間なる街樾なみきに入りぬ。その木は皆鬱蒼たる橄欖なり。これを行く間、われは早く水沫みなわの雲の如く半空に騰上とうじやうして、彩虹の其中に現ぜるを見き。