“駒草”の読み方と例文
読み方割合
こまくさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とくに、駒草こまくさというのは実に可憐な植物だ。岩間の陰に、薄くれないの小さな花を咲かせているのが好ましかった。
そばに居た駒草こまくさ採りの男が甲州の山で白峰しらねというのだと教えてくれました。賽の河原を過ぎて三の池まで来ますと、火口壁の上では幾組もの先達が池に向って盛に九字を切っていました。
木曾御岳の話 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
南側は比較的緩い傾斜面で、少しは平な所もあるが、北に廻るに従って斜面はやや急となり、偃松の叢生した草地の外は、ガラガラした岩石の露出地で、斯様かような場所を好む千島桔梗や駒草こまくさが多い。
白馬岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)