風聞うはさ)” の例文
かの女が、アミクラーテとともにありて、かの全世界を恐れしめたる者の聲にも驚かざりきといふ風聞うはささへこれに益なく 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
シバの女王ソロモンの風聞うはさをきき、難問をもつてソロモンを試みんと甚だ多くの部従ともまはりをしたがへ香物かうもつとおびただしき金と宝石とを駱駝に負せてエルサレムに来たり
乾あんず (新字旧仮名) / 片山広子(著)
聞て富右衞門やゝ何々なに/\平兵衞殿がと大におどろき夫は大變たいへんな事て殺したやつは知しかと問ばお峰風聞うはさには大方盜賊どろぼう所行しわざならんとの事夫れに付ては若旦那は朔日ついたちより江戸の御郡代ぐんだい屋敷へ御いでなさいまだに御歸りなさらぬが相手が早くしれればよいと云に富右衞門何さ天命てんめいなれば今にぢきしれるであらまづわらぢ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)