“風折烏帽子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かざおりえぼし60.0%
かざおれえぼうし20.0%
かざをりえぼし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれも、この日は鎧だが、とくに道誉の、鉢金打った風折烏帽子かざおりえぼしに、彼らしい派手好みな陣装じんよそおいは、ひと目で彼と、すぐ分る。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時に限り上下でなく衣冠いかんを着け天神様のような風をする。供もそれに準じた服を着た。私の父も風折烏帽子かざおれえぼうし布衣ほいで供をした。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
風折烏帽子かざをりえぼし淨衣じやうえ利休りきうを穿いて、右の手にしやくを持つてゐる。出入の度に門の敷居を跨ぐ時、「えへん、えへん」と空咳からぜきをするのが、この人の癖であつた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)