風当かぜあた)” の例文
三本の大きなはりがねで家をかしの木にしばりつけてあるので、風当かぜあたりがひどかろうとは覚悟して居たが、実際吹かれて見て驚いた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
風当かぜあたりの強きゆゑか、何れも丸裸体まるはだかになつて、黄色に染つた葉の僅少わづかばかりが枝にしがみ着いて居るばかり、それすら見て居る内にバラ/\と散つて居る。風の加はると共に雨が降つて来た。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)