“面布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かおぎぬ50.0%
ヴェール50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その面布かおぎぬはかつて十分に透き通ったものにされたことがなく、かつて十分に高く引き上げられたことがなかった。だれものぞこうともしない所にまで、やたらに留め金や留め針が使われた。
花柳界で行われるお座敷の芸というものは大概たかが知れたものである。勝負は俄に断じ難い。ところがお品はわたしに眼くばせして面布ヴェールを脱ぐことを命ずる。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)