“青糸毛”の読み方と例文
読み方割合
あおいとげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青糸毛あおいとげ牛車くるまが三井寺の門前にしずかに停まると、それより先きに紫糸毛の牛車が繋がれていた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
青糸毛あおいとげだの、赤糸毛あかいとげだの、あるいはまた栴檀庇せんだんびさしだのの数寄すきを凝らした牛車ぎっしゃが、のっしりとあたりの人波を抑えて、屋形やかたに打った金銀の金具かなぐを折からうららかな春の日ざしに
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)