“露地口”の読み方と例文
読み方割合
ろじぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三丁目で、こんな店も銀座通りにあるかと思うような、ちょっとした小店で、眉毛まゆげったおかみさんが、露地口ろじぐちの戸の腰に雑巾ぞうきんをかけていた。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
木挽町こびきちょう河岸かしへ止った時、混雑にまぎれて乗り逃げしかけたものがあるとかいうので、車掌が向うの露地口ろじぐちまで、中折帽なかおれぼう提革包さげかばんの男を追いかけて行った。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)