“露地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろじ62.5%
ろぢ28.1%
ロウヂ6.3%
ろうじ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
住居蔵の裏が、せまい露地ろじひとつへだてて、そばやの飛離れた納屋なやがあったので、お昼過ぎると陰気なコットンコットンがはじまる。
緑町みどりちやう二丁目——かな。なんでもあの辺は膝位ひざくらゐまででしたがね。僕はSと云ふ友だちと一しよにその露地ろぢの奥にゐるもう一人ひとりの友だちを見舞ひに行つたんです。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
即、方言に言ふ露地ロウヂらしい道になつて、一町も行くと、ひよつくり停車場前の大通りの明るい光りの中へ、出ることになつて居た。
戞々たり 車上の優人 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その近所で、露地ろうじがあちこちにあって、芸人の住いがあった。今も宗右衛門町にある、富田屋のお勇が生んだのだ、というのは確かだ相である。
役者の一生 (新字新仮名) / 折口信夫(著)