“霊猫”の読み方と例文
読み方割合
れいびょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牡動物が牝の心をくために身から出だす麝香じゃこう霊猫れいびょう香、海狸かいり香、がく香等を、今も半開未開の民が強勢の媚薬と尊重し、欧米人も興奮剤として香飾にしばしば入れるに異ならず。
本来なら空地を行き尽してまたあき地、とか何とか威張ってもいいくらいに家の二側ふたがわを包んでいるのだが、臥竜窟がりょうくつの主人は無論窟内の霊猫れいびょうたる吾輩すらこのあき地には手こずっている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)