雁皮紙がんぴがみ)” の例文
狭い演奏者休憩室の椅子に、ほうり出されたように腰を下した幾久雄の唇は、雁皮紙がんぴがみのように慄えて、その眼は無念の涙さえ含んで居りました。
天才兄妹 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)