“陰日向”の読み方と例文
読み方割合
かげひなた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何となく白ッぽい林檎りんごの葉や、紅味を含んだ桜や、淡々しい青桐あおぎりなどが、校舎の白壁に映り合って、楽しい陰日向かげひなたを作っている。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
少なくとも打ち明けるべき場合に打ちあけるべき相手になら自分は決して陰日向かげひなたを好む男ではない。——と裕佐は思っていた。
山の姿は、その線と陰日向かげひなたとばかりでなく、色彩にかけても、日が西に回るとすばらしい魔術のような不思議を現わした。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)