“附添婆”の読み方と例文
読み方割合
つきそひばば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貫一は寄付よせつけじとやうに彼方あなたを向きて、覚めながら目をふさぎていと静にしたり。附添婆つきそひばばの折から出行いでゆきしをうかがひて、満枝は椅子をにじり寄せつつ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いとはしたなくて立てる満枝はドアくに驚かされぬ。入来いりきたれるは、附添婆つきそひばばか、あらず。看護婦か、あらず。国手ドクトルの回診か、あらず。小使か、あらず。あらず!
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
主治医も、助手も、看護婦も、附添婆つきそひばばも、受附も、小使も、乃至ないし患者の幾人も、皆目をそばめて彼と最も密なる関係あるべきを疑はざるまでに、満枝の頻繁しげしげやまひを訪ひ来るなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)