“門戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もんこ84.6%
もんかど7.7%
ドア7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その文書の大意は——我はここにとし久しく住んでいて、家屋門戸もんこみな我が物である。そこへ君が突然に入り込んで済むと思うか。
貸本屋だからと言って、股引ももひき尻端折しりはしょりで、読本よみほんの包みを背負って、とことこと道を真直まっすぐに歩行あるいて来て、曲尺形かねじゃくがた門戸もんかどを入って、「あ、本屋でござい。」とばかりは限るまい。あいつ妾か。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そんなところへ転がりこんで遊んで暮そうと、そういう口を狙っている男は世の中にごろごろしている。要心に要心を重ねないと、自ら狼に門戸ドアを開いて喰われて終うようなことになる。
斧を持った夫人の像 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)