“長門”の読み方と例文
読み方割合
ながと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここ長門ながとの府中滞陣も、いつか二十日はつか以上になっている。——するとここに果たして、尊氏が気にかけていた一報が九州から聞えた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
為長の十世の孫左京亮為虎さきやうのすけためとらが初め尼子義久あまこよしひさに、後毛利輝元もうりてるもとに属して、長門ながとの府中に移つた。為虎の長男頼母助為基たのものすけためもとが父と争つて近江にはしつた。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
長門ながと赤間あかまヶ関せき、播州の室津などはそれである。ことに室津は都近い船着きであったから、遊里の体裁ていさいをなすまでに繁昌したものと見えます。