長年ちょうねん)” の例文
どうしても三年以上は長年ちょうねんするという約束をしてくれなければ困る。その代りに夏冬の仕着せはこっちでてやって、年に三両の給金をやる
半七捕物帳:20 向島の寮 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お広はお直の乳母として雇われたものであったが、その儘そこに長年ちょうねんして、お直が生長の後までもばあやと呼ばれて奉公しているのであった。
半七捕物帳:35 半七先生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
わたしは、この御屋敷に長年ちょうねんさせて頂きたいと思うていますれば、御不自由でもお前ひとりで当分辛抱していて下さりませ
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「だが、旦那の料簡が判らない。お前さんのことだから、どれほどの悪いことをした訳でもあるまいに、長年ちょうねんの奉公人をむやみに勘当するというのは……」
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
もし長年ちょうねんするようならば、嫁入りの世話までしてやってもいいというので、まず結構な奉公口である。そこへ妹をやってはどうだと勧められて、栄之丞も考えた。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
去年あたりから暇を取らせようという話もあったが、お信はもう少し長年ちょうねんしたいと云い張って、今年まで奉公をつづけているうちに、こんな事件が出来しゅったいしたのである。
お由は下総しもうさの松戸の生まれで、去年の三月からこの家に奉公して、今まで長年ちょうねんしているのであった。
半七捕物帳:47 金の蝋燭 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お久はお菊よりも七歳ななつの年上で、この店に十年も長年ちょうねんしている小賢こざかしげな女であった。
黄八丈の小袖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
今の阿部さんの代まで長年ちょうねんしているのでした。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
長年ちょうねんしているのかえ」
半七捕物帳:36 冬の金魚 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)