“小賢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こざか88.2%
こざ4.4%
こさか4.4%
こざかし2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
焼け尽したと見せたむしろを、また直ちに裏返して青々としき直す、人間の小賢こざかしい働き。自然はまたいい気になって、材料を供している。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
いつガンベに小賢こざかしいという感じを与えて、油をしぼられないとも限らない不安がつきまとって離れなかったから。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
年端もゆかぬその内より、下女はしため代はりに追廻されて、天晴れ文盲には育て上げられたれど、苦労が教へし小賢こさかしさに、なかなか大人も及ばぬふんべつ思慮する事もあり。
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
十太夫は舊に依つて小賢こざかしげに立ち振舞つてゐる。前日と變つた事は、只忠之が利章に逢ふ度に顏をそむけるだけである。諫書にはこれだけの效果しかなかつた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)