“鎧袖一触”の読み方と例文
読み方割合
がいしゅういっしょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それらのあらゆる論告のはしくれは、かくのごとく一掃されて灰燼かいじんになる。すべてのへりくつは論理の鎧袖一触がいしゅういっしょくで解決される。
死刑囚最後の日 (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
鮭かも知れないと思う途端に、沖へのして、太い人造を鎧袖一触がいしゅういっしょくという威勢で切って行ってしまった。
河鱸遡上一考 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
肉体が疲れて意志を失ってしまったときには、鎧袖一触がいしゅういっしょく、修辞も何もぬきにして、袈裟けさがけに人を抜打ちにしてしまう場合が多いように思われます。悲しいことですね。
女の決闘 (新字新仮名) / 太宰治(著)