“鍼医”のいろいろな読み方と例文
旧字:鍼醫
読み方割合
はりい87.5%
はりゐ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも最上の伊白という鍼医はりいの為に健康を危うくされて、老臣の村井豊後ぶんごの警告により心づいて之を遠ざけた、というはなしがある。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
隠宅というとふた間か三間の小さな家にきこえるが、法眼ほうげんといえば位は最上、ろくは百五十石、はぶりをきかした大奥仕えのお鍼医はりいの未亡人がこの世を忍ぶ住まいです。
その黄色の漣が幽かな陰影の刺戟を顫はせて白金プラチナの微光に投げかくるとき封じられたすべての哀傷が恰も冷たい鍼医はりゐの銀針のやうに、或は黄緑、青紅
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)