錦鶏鳥きんけいちょう)” の例文
彼はちょっとためらったのち、隣り合った鳥類ちょうるいの標本室へはいった。カナリヤ、錦鶏鳥きんけいちょう蜂雀はちすずめ、——美しい大小の剥製はくせいの鳥は硝子越ガラスごしに彼を眺めている。
早春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
異国のおかに着いてからがまた大したもので、どこを見ても、御殿のようなお家ばっかり、孔雀くじゃく錦鶏鳥きんけいちょうが、雀や鶏のようにいっぱい遊んでいるのなんの言っていながら、黒船なんぞ
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)