錦出にしきで)” の例文
錦出にしきでの皿にも、あくどい色の食物が、あたりの空気にふさわしく盛ってあった。朱塗の燭台には、ひとつひとつみだらな灯があがっている。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その白粉おしろいぎたない女達が、鏡台をならべて、脱ぎ捨てた衣裳のなかに行儀わるく坐っている所へ、すしを食べ散らした錦出にしきでの大皿や、たばこ盆や、団扇うちわや、乱れ箱やらが雑然と同居していて
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)