“銭嚢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かねぶくろ50.0%
ぜにぶくろ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一片の塩魚を買うにも、いや味噌や醤油を買うにさえ、銭嚢かねぶくろの中をなんども数え直さなければならないような生活、それを弥生は十五歳の知恵できりまわしていったのである。
日本婦道記:風鈴 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
彼はふところから銭嚢ぜにぶくろを取り出した。子供たちはぴたっと口を閉じ、眼を光らせて彼の手もとを見た。彼は文銭をあるだけ出して、さきの子供の手へ与えた。
しじみ河岸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)