“金陵”の読み方と例文
読み方割合
きんりょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうですかい。……金陵きんりょう(南京)のお生れで、そんなに諸国を歩きなすったか。そして、馬買いの叔父に死なれて、生業を
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それ以来僕の心のうちでは、始終あの女の事を思っている。するとまた金陵きんりょうへ帰ってからも、不思議に毎晩眠りさえすれば、必ずあのうちが夢に見える。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「奥さん、何も御心配なされることはありませんよ。私と一緒に金陵きんりょうにお出でなさい。金陵には田地も家もあって、りっぱにくらしておりますから。」
庚娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)