“金精”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんせい80.0%
かねだま20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草鞋を埋むる霜柱を踏んで、午前十時四十五分、終に金精こんせい峠の絶頂に出た。真向いにまろやかに高々と聳えているのは男体山であった。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
今日は名にし金精こんせい峠である。ほとんど直立せる断崖絶壁を登ること一里八丁、樵夫きこりが連れて来た犬が莫迦ばかえ付いて始未におえぬ。
い心持に眠気がさすと、邪魔なあかりひじにかけて、腕を鍵形かぎなりに両手を組み、ハテ怪しやな、おのれ人魂ひとだまか、金精かねだまか、正体をあらわせろ! とトロンコの据眼すえまなこで、提灯を下目ににらむ、とぐたりとなった
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)