金木かなぎ)” の例文
中畑さんのお家で、私はつむぎの着物に着換えて、はかまをはいた。その五所川原という町から、さらに三里はなれた金木かなぎ町というところに、私の生れた家が在るのだ。
帰去来 (新字新仮名) / 太宰治(著)
これは終戦直後、太宰さんがまだ金木かなぎに疎開中で、私独りが三鷹のお家に留守番をしていた時に書いたものです。その後太宰さんが上京なさって、入れかわりに私は北海道に渡りました。
メフィスト (新字新仮名) / 小山清(著)
碇関いかりがぜきや、北の方では金木かなぎ辺のが仕事が特に優れます。この種の「けら」の特長は、えりから肩、背にかけてを白い紙縒糸かみよりいとで編み、これに黒糸や時としては色糸で模様を入れることであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
金木かなぎ町のお家から御写真が届いたから、とお父様の御写真(金木町発達誌?)、お母様の御写真叔母様と御二人のもの(江本写真場)、お兄様(文治様)の御写真(誌中)、修治様の御写真。