“金州”の読み方と例文
読み方割合
きんしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は二十歳で、金州きんしゅうの生まれであると云った。戦時であるから、かれらも用心しているのかも知れないが、極めて柔順で、よく働いた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あの金州きんしゅうの鶏なんぞは、ちゃんが、ほい、又お叱を受け損う処でござりました、支那人が逃げた跡に、卵を抱いていたので、ぬしはないのだと申しますのに
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
二十八年の春金州きんしゅうに行きし時は不折君を見しより一年の後なれば少しは美といふ事も分る心地せしにぞ新たに得たる審美眼を以て支那の建築器具などを見しは如何に愉快なりしぞ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)