金剛草履こんごうぞうり)” の例文
滋幹があやしみながら跡をつけると、父は脇目もふらずに前方を視つめ、きざはしを下りて、金剛草履こんごうぞうり穿いて、地上に立った。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)