“酔態”の読み方と例文
旧字:醉態
読み方割合
すいたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あらゆる酔態すいたいを見せた一行の、オンド取りの八五郎が、お六に甘く見られたのも無理のないことでした。
北の方が先ず驚いたのは、主人の国経が常になく酔態すいたいをさらけ出し、だらしない恰好で何か呂律ろれつの廻らない濁声だみごえを挙げていることであったが、左大臣もそれに劣らず酔っているらしい。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
庫裡くりからはかみさんと小僧とが顔を出して笑ってその酔態すいたいを見ている。三人は廊下から本堂にはいろうとしたが、階段のところでつまずいて、将棋倒しょうぎだおしにころころと折りかさなって倒れた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)