郷士がうし)” の例文
御家人といふのは天滿宮の祭神の家來筋といふことで、昔から苗字めうじ帶刀を許されて、郷士がうしのやうな格になつてゐた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
此の住持じうぢは丹波の郷士がうし大庄屋おほじやうやをつとめた家の二男だが、京に上つて学問がたい計りに両親ふたおや散々さん/″\泣かせたうへで十三の時に出家しゆつけし、六条の本山ほんざんの学林を卒業してから江戸へ出て国書を学び
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)