“郡司”の読み方と例文
読み方割合
ぐんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田舎には郡司ぐんじ県吏けんりもいるものを、そんな大それた群盗が、天もおそれず、山東の一角をめておるなど、信じられんことではないか
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふたゝびあんずるに、小野の小町は羽州うしう郡司ぐんじ小野の良実よしざねむすめなり、楊貴妃やうきひ蜀州しよくしう司戸しこ元玉がむすめなり、和漢ともに北国の田舎娘世に美人の名をつたふ。
近江の国から、或郡司ぐんじの息子が宿直とのいのために京に上って来て、そのおばにあたる尼のもとに泊ることになったのは、ちょうど秋の末のことだった。
曠野 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)