ノルウェー)” の例文
(八月には欧州の北に旅し、ノルウェーの山には雪が幾重にも積もっていた。谷のあたりを歩めば、樹下には凍てつく風が吹いてきたものだった。(那威ノルウェー行路所見))
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(汽笛の音の響くうちに雪の峰をすぎ、汽車は川流にそって走り岩陰に入った。谷のほとり百里ほどはノルウェーの東の路、行く人の姿は見えず、ただ林をみるのみである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
ノルウェーの山々は残雪が白砂のようにみえ、また谷のあたりには夏の色彩がおおう。すべて緑の叢中に紅の壁の家が点々として、麦畑と薯畑が赤い漁師の家をめぐっている。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)