還暦かんれき)” の例文
つまり一子高秀が、父道誉の還暦かんれきに筆をとり、それに道誉自身が、自賛じさんまで添えているのである。貞治五年、ちょうど五百九十五年前の物だ。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
還暦かんれきの年に禁酒してから、数年間一度も、酒杯を手にしたことのない父だったのだ。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)