“遷延”の読み方と例文
読み方割合
せんえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし柳営りゅうえいがわでは、仮病とみて、あくまで即日発向をい、遷延せんえんをゆるさぬのみか、こんどにかぎっては、いたく強硬なのである。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のち敷衍ふえんして『国民之友』に掲出する十回。さらに集めて一冊となさんと欲す、遷延せんえん果さず。このごろ江湖の督責とくせき急なるを以て、咄嗟とっさの間、遂にこれをす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「この機をのがしてはならない」と安芸は続けた、「酒井侯に対立する勢力があって、そのため評定が中途半端にされたり、ごまかして遷延せんえんされたりしてはならない、 ...