づかい)” の例文
月の初めと半ばとの二度に分けて、半月に一円ずつの小づかいを渡すのを私の家ではそう呼んでいた。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
源氏物語の文体は決して浮華虚飾のものでない。軽率に一見すると、修飾の多過ぎる文章かと誤解するが、それは当時の制度習慣、また宮廷生活の要求する言葉づかいのあることを斟酌しんしゃくしないからである。
『新訳源氏物語』初版の序 (新字新仮名) / 上田敏(著)