“透(こ)” の例文
戸外(そと)の模様は分りようがない。しかし暗くって湿(しめ)ッぽい空気が障子(しょうじ)の紙を透(こ)して、一面に囲炉裏(いろり)の周囲(まわり)を襲(おそ)って来た。並んでいる十四五人の顔がしだいしだいに漠然(ぼんやり)する。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)