“辻能”の読み方と例文
読み方割合
つじのう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっともこの仲間にも、手猿楽てさるがく辻能つじのうなどと称して、後までも非人扱いになったのもありますが、近ごろ著しいのはかの俳優すなわち歌舞伎役者であります。
答「自分の力に自覚を持って来たからです。田楽能でんがくのう一つに見ても、以前は権門の物でしたが、当今では、河原小屋や辻能つじのうで、庶民に愛され、庶民が育てているものとなっている」
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
名古蝶なこちょう八の物真似ものまね一座を筆頭に辻能つじのう豊後節ぶんごぶしの立て看板。野天のでんをみると、江戸のぼりの曲独楽きょくごま志道軒しどうけんの出店。そうかと思うと、呑み棒、飴吹あめふき、ビイドロ細工、女力士と熊の角力すもうの見世物などもある。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)