“辣薤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らっきょう60.0%
おほみら20.0%
らつきよう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玉葱や辣薤らっきょうを手にするときに、眼のうちが急に痛くなるのと同じように、土から生れたものの無言の皮肉である。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
辣薤おほみらのさびしき花に霜ふりてくれ行く秋のこほろぎの聲
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
良吉はいぶかしさうに膳の上を見入つたが、其處には故郷くにから來たらしい食物は一つもなかつた。甘つたるい浸物したし鹽鱒しほますの燒いたのと、澤庵と辣薤らつきようとが珍しくもなく並んでゐるばかりだつた。
母と子 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)