“らっきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
辣薤30.0%
30.0%
辣薑20.0%
辣韮20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……菜大根、茄子なすびなどは料理に醤油したじついえ、だという倹約で、ねぶかにら大蒜にんにく辣薤らっきょうと申す五うんたぐいを、空地あきち中に、植え込んで、塩で弁ずるのでございまして。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
佐々の死にもの狂いの努力も甲斐なく、彼の身体はロケットの尖端に、まるで壜詰のらっきょうのように押しつけられてしまった。そこには丁度首が入るほどの穴があいていた。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
保吉やすきちいまだに食物しょくもつの色彩——鮞脯からすみだの焼海苔やきのりだの酢蠣すがきだの辣薑らっきょうだのの色彩を愛している。もっとも当時愛したのはそれほどひんい色彩ではない。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
彼はむしろ懸崖けんがいの中途が陥落して草原の上に伏しかかったような容貌ようぼうであった。細君は上出来の辣韮らっきょうのように見受けらるる。今余の案内をしている婆さんはあんぱんのごとくるい。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)