“軟泥”の読み方と例文
読み方割合
なんでい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここはいわゆる海嶺かいれいというところらしく、ゆるやかな起伏のある丘をなしていて、歩くたびに海底の軟泥なんでいは煙のようにまいあがる。
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
利爪りそう深くその身に入り、諸の小禽痛苦又声を発するなし。則ちこれをきてほしいまま噉食たんじきす。或は沼田しょうでんに至り螺蛤らこうついばむ。螺蛤軟泥なんでい中にあり、心柔輭にゅうなんにして唯温水をおもう。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
たぶん適当な軟泥なんでいの層をかぶっている事が条件であるらしい。しかしもしも軟泥の層が単なるリュブリケーターとして作用しているのなら、何も人造石対ゴムに限る必要はないはずである。
日常身辺の物理的諸問題 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)