“足長蜂”の読み方と例文
読み方割合
あしながばち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父親は二階の格子こうしを取りはずしてくれた。光線は流るるように一室にみなぎりわたった。窓の下には足長蜂あしながばちが巣をかもしてブンブン飛んでいた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
別の説として美濃みのでは「ギバは白虻しろあぶのような、目にも見えない虫だという説がある、また常陸ひたちではその虫を大津虫と呼んでいる。虫は玉虫色をしていて足長蜂あしながばちに似ている」
怪異考 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
くさむらにうつらふ足長蜂あしながばち羽鳴はなりのやうに
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)