“越中守綱利”の読み方と例文
読み方割合
えっちゅうのかみつなとし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その仕合には、越中守綱利えっちゅうのかみつなとし自身も、老職一同と共に臨んでいたが、余り甚太夫の槍が見事なので、さらに剣術の仕合をも所望しょもうした。甚太夫は竹刀しないって、また三人の侍を打ち据えた。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
次いで坂下さかのした、関、亀山三箇所の奉行ぶぎょうにせられた。寛政(永)十四年の冬、島原の乱に西国の諸侯が江戸から急いで帰る時、細川越中守綱利えっちゅうのかみつなとしと黒田右衛門佐光之うえもんのすけみつゆきとが同日に江戸を立った。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)