“走行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしりゆ40.0%
はせゆき40.0%
ある20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今は「風吹くな、なあ吹くな」と優き声のなだむる者無きより、いかりをも増したるやうに飾竹かざりだけ吹靡ふきなびけつつ、からびたる葉をはしたなげに鳴して、えては走行はしりゆき、狂ひては引返し
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
近隣あたりとなりの人をもよびあつ手毎てごと木鋤こすきを持て(木鋤を持は雪に埋りし雪吹たふれの人をほりいださんため也、これも雪国の常也)走行はせゆきしが、やゝありて大勢のもの一人の死骸しがいを家の土間どまかき入れしを
もぶりずしの竹皮包みを手拭てぬぐいにてしばりたるがまさに抜け落ちんとするを平気にて提げ、大分酔がまわったという見えで千鳥足おぼつかなく、例の通り木の影を踏んで走行あるいて居る。
句合の月 (新字新仮名) / 正岡子規(著)